.. | ||||||
○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ | ||||||
写真は南側立面です。冬は太陽の光をたくさん取り入れることで室内が自然と暖かくなります。夏は、ひさしの効果で熱い光を遮りガラスに太陽光が当たらない設計としています。写真は冬に撮ったものです。冬の光は角度がゆるいのでひさしがあってもガラスに太陽光が当たります。建物の色を白にしたのにも理由があります。1年を通じて最も室内環境に良い影響を与える色だからです。 光熱費の掛からない家をつくるのに、なぜ暖房エネルギーを下げる必要があるかといいますと、住宅の使用熱量に於いて、最も使用料が大きいのが暖房エネルギーだからです。次に、給湯熱源、家電製品の中の照明、冷蔵庫と続きます。 暖房エネルギーが掛からないようにするには、熱損失係数:Q値=が少ない住宅を設計することにつながります。 関東でのQ値は、次世代基準2.7W/㎡ですがそれでは快適ですが、光熱費を削減するまでには至りません。はっきりと効果が出るにはQ値=1.80W/㎡以下にする必要があります。この「無光熱費住宅」ではQ値を1.39W/㎡にしたことで、冬は室内の熱が逃げず、夏は外の熱が入らない超高性能断熱住宅となりました。 しかし、単純に住宅の断熱性能を上げるだけでは、効果が表れません。断熱性能とともに重要なのが、住宅の気密性です。このようなレベルまで断熱性能を上げても気密が確保されていなければ、せっかくの性能を発揮することは出来ません。その基準、目安として相当隙間面積という指標があります。この相当隙間面積をC値といいます。Q値=1.80W/㎡の住宅ではC値=1.0以下であることが必要条件となっています。この二つの条件をクリヤーして初めて次世代型超高断熱・高気密住宅を呼べます。 |
||||||